母子分離のメリット!?

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Pre SchoolやNursery Classのお子さんは主に1歳から4歳。

 

まだまだ、お母さんと離れるのはつらい時期です。

 

 

泣くわが子を見て、「こんなにまでして英語を学ぶ必要があるのか・・・」と悩まれる方も多いかと思います。現にスクールでは、母子分離のご質問やご心配の声をたくさんいただいています。

 

特に、離れるわが子はかわいい盛り。わが子の泣き声を聞きながら、他人に預けてわが子に背を向けるのは、身を割かれる思いだと思います。また、職場復帰など仕方ない事情ならともかく、おうちで見てあげられる状況なのに、泣かせてまで母子分離しなくてはいけないのか・・・。

 

わたしは長女を生後6か月で保育園に預けました。まだ6か月でしたが、人見知りは始まっていたので、預けたときは大泣きでした。

 

後ろ髪をひかれる気持ちで保育室を後にする日々でした。

 

 

まだ小さいわが子を他人に預けるのに、何度涙したかわかりません。

 

「ごめんね、ごめんね」と思いながら。この子のかわいい瞬間を見れないなんて、母としてそれでいいのだろうかと、何度も自問自答しました。

 

そうしながら時を過ごしているうちに、気づくと長女は保育園が大好きになっていました。

 

家で教えたことがないことを知っていたり、いろんな歌やダンスを覚えてきたり、初めてのことに出会ったときは、どうすればいいのか、私に聞かずに自分で考えて試してみたり。

 

親がいると、すぐ助けてしまいます。でも親がいないと、自分で生きようとするんだと思いました。

 

親が決して教えてあげられないことを、親がいないところでは学ぶんだと知りました。

 

そしてなにより、先生たちがかわいがってくれたこと。家族以外で一緒に成長を喜び、愛してくれて、のびのび過ごせる場所があることは、子どもにとっても親にとっても、とても幸せなことだと思います。

 

 

次女は1歳半で保育園に入りました。1歳ですので、それはもう泣きました。のどが枯れるくらい。泣き叫びました。

 

2回目でも私は「ごめんね、ごめんね」と思いながら仕事に行きました。

 

こんなに泣くわが子を他人に任せて、自分は他人の子を預かるなんて、なんだか本末転倒のような気もしました。

 

でもやはり1か月もすれば、ママっこだった次女も「いってらっしゃい」と笑顔で見送ってくれるようになりました。

 

はじめて次女が笑顔で見送ってくれた日、彼女の成長を感じ、涙がでるほどうれしかったのを覚えています。

 

会えない時間はたっぷり抱きしめて、たっぷり甘えさせます。

 

おうちでしっかり甘えるから、離れても子どもは頑張ろうと思える。学びの力の根底は、家庭での愛情です。

 

もちろん、離れるだけが全てではありません。

 

とことん一緒にいる、それも家庭の方針です。

 

ただ、一つだけわかるのは、おうちでママと過ごすことと同じように、おうち以外で冒険してみるのどちらもメリットがあり、どちらも子どもを成長させるということ。

 

どちらを選ぶかはご家庭の方針です。

 

泣かれる最初はつらいものです。でも一度決めた家庭の方針であれば、わが子ならきっと大丈夫だと信じて笑顔で送り出してあげてください。

 

おうちの人が「大丈夫だよ」と笑顔で送り出してくれることで子どもたちは安心し、「終われば絶対にお迎えにきてくれる」ということがわかれば、おうちの人と別れたらえいごの時間、と子どもたちは100パーセント楽しんでくれます。

 

 

さいごに、以前プリスクールに通っていたこんな子のお話を。

 

Aちゃんは2歳になったばかりの女の子でプリスクールに入ってきました。内気でママっこ。それはそれは1か月しても大泣きで、先生たちもAちゃんを落ち着かせるのに試行錯誤の日々でした。

しかし、ある日を境にAちゃんは全く泣かなくなりました。Aちゃんの中でどんな変化があったのかわかりませんが、きっとようやく「慣れた」んだと思います。

 

それからのAちゃんの成長は目覚ましいものでした。

 

内気だった彼女はお友達を作り、一緒に遊び、けんかもするようになりました。

英語にも興味を持ち、まるでスポンジのようにどんどん吸収していきました。

おうちでは食べさせてもらっていた食事も自分で食べるようになり、嫌いなものもたくさん克服しました。

トイレトレーニングもすんなりと進み始めました。

 

お母さんが何より一番喜んだことは、内気だった性格がいろんなことに挑戦してみる精神力がついたことだとおっしゃっていました。

 

そして、Aちゃんが積極的に周りと関わりをもつようになったことで、お母さんもまた自然と周りと関わらざるをえなくなりました。

 

Aちゃんのお母さんも内気な方でした。

 

でもAちゃんのおかげで知り合いが増え、友達がたくさんできました。

 

慣れないことで何度もやめさせようと思ったAちゃんのお母さん。それが半年後にはこんなことになるなんて!とお母さん自身も驚かれていました。

 

子どもってきっと大人が思っているよりずっと強くてたくましいもの。

子どもの力って偉大です!

 

 

 

 

 

 

 

 

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